いわきび、森の明るみへ

四国の片隅から働き方や住まい方を再考しています。人生の時間比率は自分仕様に!

2017-01-01から1年間の記事一覧

陶器、道具、技術の先に

祝福を。この呼びかけで始まる記事もずいぶん久しぶりになる。仕事が新たな作業工程に入ったのを機に、スキル習得の難しさや他にも業務で慣れないことが相次ぎ、また長らく乗ってない車の運転練習もして(都会へ移住出来ればこいつはそもそも不要ではないか…

いわきび、洋上を見る

週末に晴れていれば港へ行くことが楽しみになっている。と言っても勤務を終えて、もし夕焼けがきれいで海の方角へ行きたくなったら自転車を走らせる、という気まぐれな散歩で、気候が良く疲れがひどくなければ平日夕方でも足を運ぶ。 職場は海の近くではない…

私というフォルム

この半年間、自分の身につける物を選ぶときにサイズを頻繁に間違えている。職業訓練で購入したテキスト用の鞄、転職先の制服のサイズ、通勤中に羽織ろうと売れ残り値引きで買ったSサイズのフードなしパーカー、ペンケース、1.5cm程度大きいばかりに引出しへ…

メンバーシップについて

先日、ひょんなことから前職の「その後」を知った。毎年この月に県外移動を伴う大規模な人事異動があるのだが、今年は始まって以来という位の大異動らしい。管理職クラスの県外異動、退職もある。内部異動、非正規メンバーの異動も含めればかなり大がかりな…

故郷離れて~創作の彼方へ

世の夫君あるいは女性を恋人にもつ男性たちは、女が道を究めようとすることをどのように考えているだろうか。 たとえば芸術やスポーツや特別な技能を要する仕事の技芸を、一人の女性が趣味道楽の域を超えて習得し貫こうとするとき、身近な男性はどんな態度を…

時間を分け合うこと

転職して数ヶ月たつ。毎日新たな学びの連続で、作業内容もそのやり方も、前職とは全く異なる世界ながら、少しずつ自分と周りのことをズームアウトして見られる段階へきた、いわきびです。 数日前から仕事では新たな技術習得の訓練が始まった。それは机上で根…

異業種の風景

祝福を。かなり久しぶりの更新になりました。私はどうにか暮らしております。思うところありながらも、年度初めよりは楽しく暮らせているでしょう。 転職して一ヶ月と少しが経とうとしている。 通勤圏は変わり、目に映る風景も、やっている仕事も扱うモノも…

断片から世界を知る

今日はなかなかに忙しい日だった。晴れた日はチャリ通も取り入れようと朝、自転車を転がしたものの、なぜか前輪がパンク。慎重に運転してなんとか職場まで辿りつけたものの、大汗をかいてしまった。 仕事は毎日新たな揺さぶりをかけられる。とはいえ業務じた…

わたしが生きている現実たち

祝福を。 新しい仕事に就いて一週間が経つ。通勤圏は前と打って変って、街はずれを行き来するせいか、あれほど煮詰まって嫌気もさした街中がちょっぴり懐かしい。 職場は人数からいえば結構大規模だが、事業ごとに部屋が分かれているのと、外部へ出払ってい…

これからの暮らしとマイ・ウェイ

祝福を。就業開始日が迫っている。明日からはまた働く日々が始まる。基本平日8時間で土日祝休なので、世間一般からみたらかなり恵まれた条件だろう。正社員ではなく期間ごとに勤務成績をみて更新ありというしくみ。それでも給料は非正規にしては今まで就いた…

その人の鼓動

川原である。 一日の訓練を終え、残って練習も終え、息抜きに出た。 繁華街を抜け、ほぼシャッター街と化した商店街を抜ければもう河畔に出る。コンパクトシティは素晴らしい、のだろうと思う。中心街から徒歩で自然の中へ、また生活臭の残るエリアへ散歩で…

私の導線(2)

祝福を。 写真は昨夕の散歩風景。梅雨入りしたのにろくに雨が降らず、例年と比べて全然六月らしくない体感である。そんな中目に入る光景は完全に夏のもので、この付近ではなんともう庭先で花火をやっているお宅があった。傍に犬が寝そべり、横の畑では葉物の…

有限な時間、その分配について

祝福を。 写真は近所のユスラウメ。 この時期の植物の成長は早く、実るもの早々に熟して枝を離れるように見える。ぶどうの葉もあっという間に繁り、やがて実になる房が育ち始めている。 思うこと。 老いてこの世を去る者と、これから否応なく一定期間を生き…

再び働く日々へ

祝福を。昨夜から雨で、今外はぐっと冷え込んでいる。授業が終わると皆それぞれの日常があり、残って練習する人を除いてめいめい自分の生活軌道に戻っていく。 実は、就職が決まった。失業してから細々と応募を続けてきた求職活動のうち一つが実ったのだ。勤…

風薫る街より

訓練は日のあるうちに終わるので、夕方はゆったり過ごせる。店内は少し冷房をきかせているものの、時おり開くドアから吹き抜ける風が心地よい。そろそろ勤め帰りの人で混み始めた車道に面したスーパーのカフェでこれを書いている。買い物や子どものお迎えに…

暮れゆく地元の休日から

河原はいつ来てものどかである。ただ川は干上がっていて、これから暑くなるのに水不足は大丈夫だろうか。 橋を行き交う車がにわかに急ぐ気配を見せ、休日の終わりを意識させる。ランニング、テニスをする人、ドッグランに集う人、犬を散歩させる人。鳥の鳴き…

人生が変わるということ

職業訓練が始まった。久々の学校生活は何というか本当に「学校」で、教室に集い、先生の授業を聞き、タスクを一斉にこなし、授業の合間に規則正しく休み時間を設け、掃除当番まである。 近代から始まったこういう学校の制度やスタイルが合わない人はもちろん…

詰んだ年を前に

ハロワの職員はなぜか優しかった。 同情もたぶん入っているのだろう。 職業訓練を前に、一度失業認定を受ける必要があり、行ってきた。 テクスト代を引き出し、散髪に行き、夏物衣料を買う。それだけでけっこうお金はとんでしまった。だが来週までに雇用保険…

AIおよび機械化と事務作業

人工知能(AI)の導入は事務系労働者を一掃するという。事務職のほとんどをAIは代替できるそうだ。ネットを叩けば「人工知能の進化・導入によってなくなる仕事」関連の記事は山と出てくる。事務職はその代表格らしい。Excelの表計算もグラフ作成もAIなら容易…

ドライブの記憶

土曜の夕方は特別な時間だった。 四国へ帰ってくる前は、その時間必ず原付を繰り出して郊外のショッピングモールへ出かけていた。アメリカ東北部を模して丘陵地を開発した、山野に連なるそこのアウトレットが程よい気晴らしとなった。 住んでいたアパートか…

働かなくてよい日々へ

お金のことについて、昨日また新たな事実が判明した。 これから数ヶ月間、アルバイトは実質上できない。 通常、雇用保険受給中の人がアルバイトしたときは、稼いだ分の金額が当月の受給額から減額されて、その分は一番最後の月に繰り越しで給付される。が、…

一つ以上の世界

祝福を。 今日は私にとって大切な日だ。 きょう5月17日から19日まで、 イタリアはボローニャで (Ermeneutica dell'Illuminismo)「啓蒙の解釈学」と題したハンス・ブルーメンベルク研究のシンポジウムが開催される。http://www.dfc.unibo.it/it/eventi/erme…

実りのメタファー

祝福を。 叔父から畑でとれた空豆を大量にもらったので、すべてサヤから出した。けっこうな量である。サヤごと冷凍保存するのが最適らしいが、冷凍庫スペースに限りもあるので全部剥くことにした。で、2時間ほどかかって作業を終え、ボウルに持っていま夕飯…

ひとりごはんは立食いで

祝福を。日に日にやる気というものを失いつつあるようで怖い。 煮詰まる。 親は今介護で必死で、付き添い用の弁当というのを数食分自作し、朝早く車で出かける。その必死さというか常人の倍タスクをこなす雰囲気を見ていると何も言えない。 揺れ動く自分。 …

煮詰まらないために

ハローワークはえらい混みようだった。3月末で退職した人たちの失業認定日が集中しているのだろうか。立ち見者がいる位である。 私もその一人で無事手続きを終えた。 変わったことというのは、ない。なぜスーツ着て出かける日に限って雨なんだとか、良さげな…

一日と十年後

祝福を。前職を辞めて1ヶ月と7日を経た、いわきびです。 連休は基本、在宅していた。夕方買い物や飲食に出るくらい。家に居ると、煮詰まる。その前に地元に居ると煮詰まる。眩しい青空が忌まわしい。どこかへ出かけてアクティブに活動して命を燃やしていなけ…

麦秋

郊外では麦が色づいてきた。 藤は散りかけ、えんどうは次々実り、空豆はぐんぐん伸びる。 何のかんの言っているうちに季節は過ぎる。 人が伸びるのも衰えるのも、実はゆっくり徐々に、緩慢な営みなのかもしれない。 麦の色づき方は面白い。それぞれの敷地ご…

ビッグイシューから学んだこと

ビッグイシューという雑誌をご存知でしょうか?ホームレスに仕事を提供し、自立を応援する事業として、ホームレス当事者が路上で販売する雑誌です。 定価は1冊350円、このうち180円が販売者の収入となります。最初の10冊は無料で販売者に提供され、その売り…

いまの私とオルタナティブ

祝福を。 今日は、母が少し体調を崩していて家事掃除を一通り済ませてから夕方外出した。両親はいま親の介護で行ったり来たりを繰り返しており、母はそれプラス、パートもかけ持ち中。昨夜はその集まりに出て遅く帰宅し、朝目覚めるとダウン、とあいなった次…

若葉の街から

快晴である。こんな日にお勤めでブラインドの開かない部屋で仕事をする人はほんとに気の毒だなと思うほどの日差しだ。 今日はとくにハロワへ用事もなく、バイトもなく、あえて外出する必要もないのだが、そろそろなくなりかけた野菜の買出しを兼ねて散歩に出…