いわきび、森の明るみへ

四国の片隅から働き方や住まい方を再考しています。人生の時間比率は自分仕様に!

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「空室あります」の向こうに

帰り道はなるべく、生垣や軒にみずみずしい植物の活況がみられる道を選んで通っている。工業団地の趣が強い通勤先エリアとは異なる佇まいをゆっくり味わいたいからだ。 地元を出たい、離れたいと思いながらも自宅周辺を含む、山辺へ連なる一帯を私は好きで、…

舞台がはねたあとに

祝福を。 昨日は県内へ日帰りで遠出してきた。お目当ては芝居小屋での観劇。列車が山間部へ入ると一気に時間の流れが変わる。特急車内の窓から海と、田植えが済んだばかりの水田に反射する光に目を細めた次の瞬間、新緑と渓流の輝く山間へ移るのだ。 駅から…

役割を生きる

人間、社会の中で生きていれば、日々何らかの役割を負ってその日を回している。働いていれば勤務先での担当業務があり、一次産業従事者であれば日ごと季節ごとに生き物の世話があり、家では家事が待っている。介護や育児を担う人ならケアラーや親としての振…

脈うつ時間が戻るとき

隣家のムクゲのつぼみが膨らみ、昨日咲いた。わが家の食堂から夏を感じる。 お隣は空き家だ。四年前、高齢で一人暮らしをしていたおばさんが亡くなった。以来誰も住むことなく、週末ごとに入れ替わり立ち代わり親族の方やシルバー人材センターの人が来て、家…

アクセシビリティのさまざま

ある人が相対的に他の人より資源を多く所有していたとしても、それは必ずしも自由や力を有すること、豊かさ、社会的アドバンテージを意味しない。 所有する資源、財ーたとえば金銭、食料、土地、電子機器類などーを多く持っていても、その人が自分の意思で使…

人並みの波間から

祝福を。 ほんとうに祝福を受けているような空と陽射しの続く地元である。この好き街から「ちょっと」県外へ、四国の外へと出かけることの難しさ、コストの高さにここ二週間ほど暗澹たる気持ちでいる。 先週末は大変だった。土曜午後から何となく具合が悪か…