いわきび、森の明るみへ

四国の片隅から働き方や住まい方を再考しています。人生の時間比率は自分仕様に!

住まいを考える

シームレスであること

埃というのは凹凸のあるところに溜まる。表面がデコボコで段差のある平面は汚れやすい。清潔を保つにはしょっちゅう気に留めて掃除しないといけない。 この凹凸はモノが増えるとおのずとできやすい。またタスクをたくさん抱えた状態でもそうなりやすい。とり…

住まいは命の器である

コロナ危機に対応する支援のひとつに、住居確保給付金がある。以下「厚生労働省 生活を支える支援のご案内」より。 drive.google.com もともとはリーマンショック時の失業者支援から始まったものだが、今回それが改正されて4月30日からはハローワークへの求…

自己完結の館

新型コロナウイルスを封じ込めるためにロックダウンしていた都市が、徐々に封鎖を解き始めた。日本とちがい、罰則や罰金を伴う厳しい外出規制が緩和され外へ出られた人たちの喜びはひとしおだろう。 しかしたとえ封じ込めに成功した国でも、コロナ感染拡大前…

そこに人が集うなら

母方の祖母が他界して2年半が経つ。 祖母が住んでいた家は今空き家だが、近くに住む叔母が庭や部屋の掃除を頻繁にしている。生前のこまめな手入れのせいか古いわりに内装はきれいで、法事をそこで行うこともあって電気・ガス・水道も通してある。ただ、経費…

わが手に、わが台所に

足のケガで旅行に行けなかった昨年の夏、頻繁にアクセスしたのが日本から海外へ移住した方々のSNSだった。わけても印象的だったのは、7年前にご夫婦でタイ・バンコクへ移住した方のブログサイトで、街の様子や生活様式のちがい、夫婦のやりとりなどが漫画と…

DIYの起点

前に書いた、新しく農業を始める方が近況を話してくれる。 最近進めているのは家のリフォームだそう。これから住むのは数年間空き家として放置されていた物件で傷みも激しく、あちこち修理しないと使えない。ホームセンターで道具を買ってきて、床板の張り替…

名前のつかない困難

足指骨折後20日目にして、添え木を外すことができた。まだ完治はしていないので飛んだら跳ねたり自転車に乗ったりはできない。モーラステープを使用したので1ヶ月は患部を日光に当てないよう注意だ。 嬉しかったのは、入浴で患部を濡らす許可をもらったこと…

<ふつう>にかかるコストについて

足指を骨折して2週間が経つ。その間大変だったのは身の回りのケアである。 仕事は内勤なので職場へ着いてしまいさえすれば業務ができる。階段を上がって部屋に入り、自席のキャスター付き椅子に座り、デスクトップPCの電源を入れ、そこから一日が始まる。重…

空き家問題が問いかけるもの

自宅近所はけっこうな勢いで空き家が増えている。のみならず、最近は空き家を取り壊して更地にする作業が進んでいる。近所づきあいが希薄なせいか更地になってからはじめてそこが空き家だったことに気づくこともある。閑静な佇まい区画であることも手伝って…

家はたんなるハコモノじゃない

人が住まなくなった家というのはこんなに早く荒れ果てるものなのか。自宅周囲も空き家が目立つようになった。未曾有の少子高齢化で、空き家問題は今後ますます全国各地で拍車がかかることが予測されている。一方、マンションや戸建ては供給過多の風潮もある…

「空室あります」の向こうに

帰り道はなるべく、生垣や軒にみずみずしい植物の活況がみられる道を選んで通っている。工業団地の趣が強い通勤先エリアとは異なる佇まいをゆっくり味わいたいからだ。 地元を出たい、離れたいと思いながらも自宅周辺を含む、山辺へ連なる一帯を私は好きで、…