いわきび、森の明るみへ

四国の片隅から働き方や住まい方を再考しています。人生の時間比率は自分仕様に!

忙しさの効用

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氷雨が降ったあとみたいな道を飛ばして退勤後千円カットへ。駐輪場からは近くのアパート越しに白蓮のつぼみが見える。
散髪後、小雨が降り出したので急いで帰宅。束の間の休日を過ごした母と言葉を交わし、つい「おカネがない」ことを口走ってしまった。当然親は心配するので「仕事が決まらないと出ても生活費が底をつく」「仕事が決まればいいねえ」などとボヤき始める。しかし1時間後に転職エージェントとの電話を控えているので自室へ引き揚げPCを立ち上げ、別件で書類選考用の履歴書などを手直しする。

電話を終え、先方に応募書類をメールで送付後、別件の郵送用書類を出力。いいかげん転職サイトを使った正社員応募も見切りをつけなければと思うのだが、自分みたいな年齢経歴の者でも都会なら応募できるし面接もする所がある、めぼしい求人もあるので、もうむしろ自分が後悔しないためだけに出しているのかもしれない。


遅い夕食に、両親が食べた残りの鍋をいただく。あと一週間少々で次の給料が入るけども、これ、生活保護と比べた差額を申請可能な対象になる額じゃないのかと思う。この数年、ずっとこんな額でやってきた。実家にいるからやってこれたけれど、貯金も繰上返済にあて、また就活費がかさむとたちまちこうなることはもっと早く気づくべきだった。アクセスの良い土地でまともな給料をもらっていた頃とは負担がちがうのだ。

でももし資金に余裕があって、もっと世渡りがうまかったとしたら、やっぱり地元を拠点に選ぶことはしなかっただろう。で、
クラウドワークスほか記事を書く在宅ワークへもすぐにスライドして、雇われて通勤する仕事の割合を減らしていただろう。それがすぐできないのは、やっぱりやったことのないことへの恐れがあるんだろう。

たとえ懐に余裕をもって移住しても、数ヶ月は不安定な生活になると思う。新しい仕事や生活への慣れに加えて、たとえば世間一般のふつうとは違うことに着手したり、営業の一環として人に呼びかけたりもするかもしれない。そんな時、中規模な地方都市では変な目でみられたり、信用を得にくかったり、窮屈なことが多々あるならば、雑多な人が集まる大都会に身を置くほうが万一の事態でも支援にアクセスしやすいのでは?と先月上旬から思い始めたのだ。いやでもまずは静かで手近な環境に身を置いて…だって最初ここ住みたいって思ったでしょう?と自分に言い聞かすも一度生じた違和感は拭うことができず、選択肢を広げて今にいたる。第一、最初に住もうとした土地で参入しようと思っていたコミュニティが実は来年から縮小すると聞いてしまった。そこへ入らないなら、何も今年そこに身を置く必要って全くないのではないか?

こういう折、わたしはかつて駅前で買っていたビッグイシューという雑誌を思い出す。9年前、先行きが行き詰まってじたばたしていた頃、唯一繋がれるオルタナティブとして買いはじめた。当時やっていたように、高速で動いてタスク一つ一つの比率を下げることで、不安に捕まらず活路を作っていけるかもしれない。タイトルと中身の全然合ってない記事だけど、これがわたしの近況です。