いわきび、森の明るみへ

四国の片隅から働き方や住まい方を再考しています。人生の時間比率は自分仕様に!

ふたたび壁に、でも進む

祝福を。

タイトルにあるように、このたびの移住&転職計画はまたしても課題にぶつかった。
何のことはない、就職先が決まっていないために目星をつけた物件を契約できなかった、というだけなのだが。

何もその不動産業者にこだわらなくてもよいのだが、保証人も仲介手数料も不要だし、更新はナシだがその分家賃の安い物件を、かつて就活で訪れた場所に発見して喜んで電話したら上記のことが判明。

ふつうに借りたら初期費用を賄うだけの資金が危うい。そしてバイト等で食いつなぐにしても、数ヶ月分の生活費は必要で、やはり職が見つからなければ暮らしを維持できない。

となると、初期費用のかからないシェアハウスか、さきの友人宅か。シェアハウスも最近は年齢制限を設けるところが多く、来月36を迎える私にはその選択肢も限られよう。ただこれもタイプが色々あって部屋は完全に個室で食堂や居間だけ共有とかもある。人と住むのは躊躇があるにせよ、赤の他人となら割り切れるかもしれない。今日はもう遅いので明日以降に連絡してみよう。

引越しの見積りもださなければ。職場の引き継ぎ書も作らないと。

状況が二転三転を繰り返すので、もうホントに来週、来月、どこで何をしてるかわからなくなってきた。

で、夕方散歩に出た。

思ったより外は暖かく、しかし自転車で風を切るにはまだダウンジャケットが役にたつ。コンビニ併設のカフェで一服して暗い外へ出ると、満月がこうこうと照っている。四国八十八ケ所の一つであるお寺に連なる細道に沿って山ぎわに水路が流れ、温泉街のホテルは賑やかな明かりを放つ。公園では早咲きの桜が満開で、宿屋の前を散歩に連れられた柴犬が勢いよく四肢を動かして走り、その後を浴衣姿の観光客が歩く。角を曲がるとちょうど終点へお客を運ぶトラムと同じ方角に並んだ。電停の奥には楠の大木と小さな社があり、その南側はたくみに手入れの行き届いた民家が密集している。

椿が咲く。木の芽も吹く。門邸や庭の一景を見ながら確実に季節の変わりゆく夜を走る。

そして、いつもの十字路に出るとホッとする。うどん屋とカフェレストランがちょうどはす向かいに位置する山手の入口は、見通しが良いせいか、自宅に近いせいか、停滞を避けて程よい流れを感じさせる。

とにかく、止まらないようにしよう。地元の停滞と煮詰まりは避けよう。動いていれば活路は、思わぬところに開けてくるかもしれない。