いわきび、森の明るみへ

四国の片隅から働き方や住まい方を変えたく奮闘中。既定路線から降りても研究と執筆を開花させるには?人生の時間比率は自分仕様に!

ヤマが動くとき

先月は大きな変化があった。 一つは奨学金の完済。 もう一つは祖母の他界。 前者は長く背負った経済的重荷が吹き飛び、後者は長い介護の終わりから両親とくに母に時間ができたことを意味する。パート先が夏休み時短中なせいもあって、彼女はせっせと断捨離に…

アメリカという大きな家ー想田和弘編集『ザ・ビッグハウス』に寄せてー

http://thebighouse-movie.com ミシガン大学アナーバー校が所有し、同大学のアメリカンフットボールチーム「ウルヴァリンズ」の本拠地である巨大なスタジアム。その通称ビッグ・ハウスを題に冠したこのドキュメンタリーには「アメリカ国家の縮図」を描いたと…

コンビニカフェを使う理由

このひと月ほど、退勤後まっすぐ休憩に向かう場所がある。自転車で30分以上かかるコンビニに併設されたカフェ。コンビニも最近イートインコーナーを設ける店舗が増えているが、ここはとくにスペースが広く屋外席もある。写真はその一隅。 工場の並ぶ職場付近…

「空室あります」の向こうに

帰り道はなるべく、生垣や軒にみずみずしい植物の活況がみられる道を選んで通っている。工業団地の趣が強い通勤先エリアとは異なる佇まいをゆっくり味わいたいからだ。 地元を出たい、離れたいと思いながらも自宅周辺を含む、山辺へ連なる一帯を私は好きで、…

舞台がはねたあとに

祝福を。 昨日は県内へ日帰りで遠出してきた。お目当ては芝居小屋での観劇。列車が山間部へ入ると一気に時間の流れが変わる。特急車内の窓から海と、田植えが済んだばかりの水田に反射する光に目を細めた次の瞬間、新緑と渓流の輝く山間へ移るのだ。 駅から…

役割を生きる

人間、社会の中で生きていれば、日々何らかの役割を負ってその日を回している。働いていれば勤務先での担当業務があり、一次産業従事者であれば日ごと季節ごとに生き物の世話があり、家では家事が待っている。介護や育児を担う人ならケアラーや親としての振…

脈うつ時間が戻るとき

隣家のムクゲのつぼみが膨らみ、昨日咲いた。わが家の食堂から夏を感じる。 お隣は空き家だ。四年前、高齢で一人暮らしをしていたおばさんが亡くなった。以来誰も住むことなく、週末ごとに入れ替わり立ち代わり親族の方やシルバー人材センターの人が来て、家…

アクセシビリティのさまざま

ある人が相対的に他の人より資源を多く所有していたとしても、それは必ずしも自由や力を有すること、豊かさ、社会的アドバンテージを意味しない。 所有する資源、財ーたとえば金銭、食料、土地、電子機器類などーを多く持っていても、その人が自分の意思で使…

人並みの波間から

祝福を。 ほんとうに祝福を受けているような空と陽射しの続く地元である。この好き街から「ちょっと」県外へ、四国の外へと出かけることの難しさ、コストの高さにここ二週間ほど暗澹たる気持ちでいる。 先週末は大変だった。土曜午後から何となく具合が悪か…

自分仕様の休日

久々に県外へ行ってきた。本当はGWに行きたかったのだがまたしても風邪をひき、体調が悪くてとても遠出する気にはなれなかった。 この日帰り旅行というのがじつは思いのほか時間のロスが多い。何度か書いているように地元は交通アクセスが不便でとくに海を渡…

この手にあるはずの未来

祝福を。 久々の更新です。今回はちょっとした覚書のようなものを。 例の奨学金返済があと数ヶ月で完済の見込みがついたので、今の心境を書きます。 約7年半、正確には2年前から私は本格的に繰上返還を繰り返して、返済残額をひたすら減らしてきた。 当初は…

生存戦略なかば

祝福を。 相変わらず地元暮らしがしんどくて胸中グダグダのいわきびです。 それは、この街が悪いのではない。 それは、自分が悪いわけでもない。 ひとえに自分の求めるものと、地元の特色や提供してくれるものが噛み合わないだけである。 コンパクトシティと…

私の眺望点

祝福を。 四国内の他県では平野部でも積雪があるのに地元には(少なくとも私が住んでいる街中では)なかった。寒波のなか、ぶじマラソン大会を終えたようです。 つくづく街中は災害や厳しい気候とはかけ離れた地なのだなと思う。諸事情でチャリ通を続けてい…

人手不足時代の労働観

祝福を。やっと2月を迎え、陽射しや空の色が変化をとても楽しみにしている。通勤路に見える景色も少しずつ違ってくるはずだ。 仕事は何とか続けている。ぎこちなく、不十分ながら平日陽のある間は労働者をやっている。それは良いのだが、最近この労働観につ…

裾野の広げ方

祝福を。 毎日早起きして段取りも確認し、さあこれでいけるだろうと思って臨む朝イチに、考えられないような勘違いやミスをすることが数日続いている。自己分析すると、要はチームワーク、身体を使う作業(といっても内勤なのでつまりは自分の机以外の場所で…

わが手でその暮らしを

職場は朝が早い。始業時刻は前職と同じなのだが、皆現場を経験している人なので、その仕様に合わせてか慣習か、7時頃には必ず誰かがいる。チームの上司も例外でなく、私が着く頃にはもう一服してくつろいでいるか、机上の仕事を始めている。 外勤となれば早…

近況

祝福を。 いつの間にか冬が来て年が明けた。先月下旬からの絶賛風邪ひきも治って、三ヶ日は市外の祖父母宅を訪ねる。真冬になお彩りのある山道や畑、海岸線を見て、瀬戸内の良さはこういう穏やかさだな、と改めて思う。 以下の写真は先月の山道。熟柿と山茶…

陶器、道具、技術の先に

祝福を。この呼びかけで始まる記事もずいぶん久しぶりになる。仕事が新たな作業工程に入ったのを機に、スキル習得の難しさや他にも業務で慣れないことが相次ぎ、また長らく乗ってない車の運転練習もして(都会へ移住出来ればこいつはそもそも不要ではないか…

いわきび、洋上を見る

週末に晴れていれば港へ行くことが楽しみになっている。と言っても勤務を終えて、もし夕焼けがきれいで海の方角へ行きたくなったら自転車を走らせる、という気まぐれな散歩で、気候が良く疲れがひどくなければ平日夕方でも足を運ぶ。 職場は海の近くではない…

私というフォルム

この半年間、自分の身につける物を選ぶときにサイズを頻繁に間違えている。職業訓練で購入したテキスト用の鞄、転職先の制服のサイズ、通勤中に羽織ろうと売れ残り値引きで買ったSサイズのフードなしパーカー、ペンケース、1.5cm程度大きいばかりに引出しへ…

メンバーシップについて

先日、ひょんなことから前職の「その後」を知った。毎年この月に県外移動を伴う大規模な人事異動があるのだが、今年は始まって以来という位の大異動らしい。管理職クラスの県外異動、退職もある。内部異動、非正規メンバーの異動も含めればかなり大がかりな…

故郷離れて~創作の彼方へ

世の夫君あるいは女性を恋人にもつ男性たちは、女が道を究めようとすることをどのように考えているだろうか。 たとえば芸術やスポーツや特別な技能を要する仕事の技芸を、一人の女性が趣味道楽の域を超えて習得し貫こうとするとき、身近な男性はどんな態度を…

時間を分け合うこと

転職して数ヶ月たつ。毎日新たな学びの連続で、作業内容もそのやり方も、前職とは全く異なる世界ながら、少しずつ自分と周りのことをズームアウトして見られる段階へきた、いわきびです。 数日前から仕事では新たな技術習得の訓練が始まった。それは机上で根…

異業種の風景

祝福を。かなり久しぶりの更新になりました。私はどうにか暮らしております。思うところありながらも、年度初めよりは楽しく暮らせているでしょう。 転職して一ヶ月と少しが経とうとしている。 通勤圏は変わり、目に映る風景も、やっている仕事も扱うモノも…

断片から世界を知る

今日はなかなかに忙しい日だった。晴れた日はチャリ通も取り入れようと朝、自転車を転がしたものの、なぜか前輪がパンク。慎重に運転してなんとか職場まで辿りつけたものの、大汗をかいてしまった。 仕事は毎日新たな揺さぶりをかけられる。とはいえ業務じた…

わたしが生きている現実たち

祝福を。 新しい仕事に就いて一週間が経つ。通勤圏は前と打って変って、街はずれを行き来するせいか、あれほど煮詰まって嫌気もさした街中がちょっぴり懐かしい。 職場は人数からいえば結構大規模だが、事業ごとに部屋が分かれているのと、外部へ出払ってい…

これからの暮らしとマイ・ウェイ

祝福を。就業開始日が迫っている。明日からはまた働く日々が始まる。基本平日8時間で土日祝休なので、世間一般からみたらかなり恵まれた条件だろう。正社員ではなく期間ごとに勤務成績をみて更新ありというしくみ。それでも給料は非正規にしては今まで就いた…

その人の鼓動

川原である。 一日の訓練を終え、残って練習も終え、息抜きに出た。 繁華街を抜け、ほぼシャッター街と化した商店街を抜ければもう河畔に出る。コンパクトシティは素晴らしい、のだろうと思う。中心街から徒歩で自然の中へ、また生活臭の残るエリアへ散歩で…

私の導線(2)

祝福を。 写真は昨夕の散歩風景。梅雨入りしたのにろくに雨が降らず、例年と比べて全然六月らしくない体感である。そんな中目に入る光景は完全に夏のもので、この付近ではなんともう庭先で花火をやっているお宅があった。傍に犬が寝そべり、横の畑では葉物の…

有限な時間、その分配について

祝福を。 写真は近所のユスラウメ。 この時期の植物の成長は早く、実るもの早々に熟して枝を離れるように見える。ぶどうの葉もあっという間に繁り、やがて実になる房が育ち始めている。 思うこと。 老いてこの世を去る者と、これから否応なく一定期間を生き…